発表者名 |
田中 優樹 |
指導教員名 |
Maximilian Anton Hirschberger 准教授 |
論文題目 |
Spinless 3D Dirac semimetal: R8CoX3 (R = rare earth / X = Al, Ga, In) |
要旨 |
トポロジカル半金属は縮重の形や縮重度によりディラック半金属、ワイル半金属、ラインノード半金属に分類される。こうした分類の中で、スピン軌道相互作用の弱いディラック半金属に関しては未開拓である。一例として2次元のグラフェンがあるが、特に3次元についてのこうした物質の先行研究はほとんどない。
スピン軌道相互作用の弱い3次元ディラック半金属の候補の一つは、R8CoX3(R=rare earth / X=Al、Ga、In)である。R8CoX3は空間反転対称性を持たないが、ディラック点は分裂を起こさない。これは、R8CoX3が属する点群C6vの互いに異なる2次元既約表現の直交性に由来する。R8CoX3は様々な興味深い特徴を持っている。例えば、La8CoAl3は6 Kで超伝導転移を示す。私の研究の主なテーマは、R8CoX3を合成し、その性質を解析することである。 |