第3回「物質科学セミナーin柏」(講師:関 真一郎 氏)
日時: | 2012年7月31日(火)17:00~ |
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場所: | 柏キャンパス 新領域基盤棟2階 基盤棟共通セミナー室 |
講演者: | 関 真一郎 氏(量子相エレクトロニクス研究センター) |
題目: | 「磁気スキルミオンを伴うマルチフェロイクスの発見」 |
概要:
最近、キラルな磁性体中で「スキルミオン」と呼ばれる粒子性を持ったナノス
ケールの渦状スピン構造が発見され、次世代の磁気メモリ素子のための新しい情
報担体として大きな注目を集めている。
従来、スキルミオンの観測はB20合金と呼ばれる特殊な金属に限られていたが、
発表者らは最近Cu2OSeO3という絶縁体中でもスキルミオンが形成されることを発
見し、さらにこれらスキルミオン粒子が電気分極を運んでいることを明らかにした。
講演では、こうした一連の研究の経緯について紹介するとともに、スキルミオン
の電場制御の可能性についても議論したい。